アルベルト・カイプマーケット探訪!

野外市場の楽しみ

 

アムステルダム市内では、大小さまざまな約12の野外市場が、各地域で定期的に開かれていることをご存知でしょうか。

一口に「市場」と言っても、扱う品物は市場によってさまざまです。いわゆる骨董市や古本市、アーティストやクラフト作家のオリジナル作品を売っているマーケットや、オランダらしい花や植物専門のマーケットなど、それぞれに異なります。

観光でアムステルダを訪れる人たちにとって、マーケットは、オランダならではのお土産を手に入れたり、地元で愛されている食べものを新鮮なうちに味わったり、地元の人と交流したり、街の人のふだんの暮らしを覗き見たり……という色々な楽しみが満載の場所です。地元の人々も、いつも通っているお気に入りの市場で知り合いと顔を合わせ、買い物をするのを毎週の楽しみにしています。

今回は、アムステルダム市内で一番親しみやすい雰囲気をもつ「アルベルト・カイプマーケット(Albert Cuyp Market)」をご紹介します! 月曜から土曜までの朝から夕方まで、アムステルダム南部に位置するDe Pijp地区に位置するAlbert Cuypstraatという道沿いで開かれています。活気あふれるマーケットの雰囲気をお伝えできればと思います。

 

庶民派のマーケット

 

1905年から続く歴史のあるアルベルト・カイプマーケットは、約260の出店が立ち並ぶ野外市場。20世紀初頭にDe Pijp地区に家が建ち、食品や生活用品を売る商人たちが現在も市場が開かれているアルベルト・カイプ通りに集まってきたことが始まりだそうです。その後、人々の生活に欠かせない存在として、地域に密着した市が発展していきました。アムステルダムの街も、地域に住む人も変わってきたといいますが、この地区やアルベルト・カイプマーケットの付近には今でもどこか親しみやすい雰囲気があり、老若男女、国籍も問わず多くの人が親しめる市場です。

会場のアルベルト・カイプ通り(Arbert Cuypstraat)には、朝からたくさんの出店が立ち並びます。通りの端から端まで歩いてみても、混雑していなければ15分程度で歩けるちょうど良い規模です。主に食品と生活雑貨を扱うお店がひしめき合っていて、鮮度のいい野菜や果物、肉や魚介類、ナッツやスパイスなどの乾物をはじめとして、パンやオリーブ、オランダ名産のチーズやお菓子など、美味しそうな食べ物がたくさん並んでいます。

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地元の人々にこよなく愛されるこのマーケットは、お昼頃にはいつも観光客や地元の買い物客たちであふれ、行列ができることもあるくらいです。人々に愛され続ける理由は、手頃な値段で手に入る食品や生活雑貨の種類の豊富さと質の高さのようです。それぞれのお店は決して規模が大きくなくても、全体の出店数が多いので、幅広いニーズに合う品揃えを誇っています。アルベルト・カイプ通りの左右には、出店以外にもオランダやアジアなど様々な国の食料品店やレストラン、カフェやバーなどの商店が数えきれないくらい並んでいます。国際色豊かなアムステルダム市民の姿を現しているようですね。ちなみに、その中には日本食レストランもあります。

魅惑の買い食いスポット

さて、市場に戻りましょう。初めてアルベルト・カイプマーケットを見て回るときは、アムステルダム中央駅から「Ferdinand Bolstraat 」方面行きのトラム16番もしくは24番に乗り、「Albert Cuypstraat」という停留所でトラムを降りましょう。進行方向のすぐ左手に、アルベルト・カイプマーケットのスタート地点があるので、アルベルト・カイプ通り(Albert Cuypstraat)を進んでいきましょう!

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まず目に付くのは、色とりどりの果物とフレッシュジュースの屋台。小さいカップのジュースなら、1ユーロ程度から購入できます。オランダのテーマカラーであるオレンジ色そのままの搾りたてオレンジジュースもビタミンたっぷりで美味しいのですが、イチゴやバナナ、マンゴーなどを使った飲みごたえのあるシェイク風のジュースがおすすめです。お好みのものをぜひ味わってみてください。

ちなみに、このジューススタンドの裏あたりにある魚屋さんのアンチョビフライは絶品です。サクサクで、味付けもちょうどよくておすすめなので、時間があればぜひ味わってみてくださいね。

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さて、出店の間をさらに進んでいくと、日本とは違う種類の野菜が並ぶ八百屋さんや、カニのぶつ切りを豪快に並べた魚屋さんなどに目を奪われます。肉屋さんの店先では、味付けした骨付きチキンにがぶりと食いついている人たちも見かけます。

一般的に市場では、お菓子やパン、お惣菜など、その場で味わえるストリートフードが豊富で美味しいので、思わず手が伸びてしまいます。このアルベルト・カイプマーケットも例にもれず、オランダ名物の小さなパンケーキ状のおやつ「ポッフェルチェ」や大きなココナッツクッキー、その場で焼きたてを提供するワッフル屋さんなどが立ち並び、さながらストリートフード天国! 揚げたての小さな春巻きの屋台が出ていることもあります。観光客はもちろん、地元の人たちもよく立ち食いしているので、真似をして一緒に食べてみると楽しいですよ。

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専門店でお買い物を満喫!

マーケットには、オリーブやチーズ屋さんなどの専門店も多く並んでいます。その道の専門家であるお店の人に自分の好みや欲しい分量などを伝え、相談しながら、試食してから購入を決めることができます。スーパーマーケットでは味わえない、買い物の醍醐味を是非味わってみてくださいね。

オランダ土産をお探しなら、チーズ売り場で、いくつか試食をさせてもらってお気に入りを見つけ、真空パックに入れてもらって購入するのがおすすめです。大きなチーズの塊から自分の好きな量だけ切り分けてもらうことができるので、小分けにして持ち帰ることができて便利です。

オランダならではの雑貨も充実

食品や生活用品が多いとお伝えしましたが、そのほかにも、格安の生活雑貨や電化製品、寝具、ペット用品、洋服やファッション小物まで、このアルベルト・カイプマーケットで揃わないものはないのではないかと思うくらい、さまざまな商品が扱われています。観光客向けのお土産屋さんもたくさんあり、ポストカードなどを安く販売しているお店も揃っています。

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中には、自転車をカスタマイズするための道具やアイテムを売るお店もあります。アムステルダム市内を歩けばすぐにわかる通り、自転車が市民の足として普及しています。そのため、自転車グッズの需要も大きく、車輪カバーのように後輪の上部にひっかけて使用する自転車用バッグや、カラフルなベルや部品、防犯用の極太チェーンなどが販売されています。自転車好きでなくとも、その豊富な品ぞろえには興味をひかれます。

 

市場を楽しむためのコツ・3か条

 

最後に、マーケットを楽しむためのコツをいくつかお伝えしたいと思います。

一つは、人ごみで手荷物を狙ってくるスリに注意することです。リュックは前に持つようにして、お財布などの貴重品を荷物のどこに入れるかを気を付けましょう。

二つ目は、買い物の際には、現地の人たちの方法を真似して買ってみることです。オランダでは、順番待ちを守ることは大切なので、注文時は、前のお客さんが終わるのを待ちながら注文内容を決めておいて、店員さんと積極的にアイコンタクトをとれるように準備しましょう。分からないことがあれば、英語でなんでも質問しましょう。市場で働く人のほとんどが流暢な英語を話すので、オランダ語ができなくても心配はありません。

三つめは、現金(特にコイン)を事前に用意しておくことです。出店ではクレジットカードが使えないことが多いですし、小銭があれば買い物がスムーズです。

地元の人に交じって、アルベルト・カイプマーケットを満喫してくださいね!

≪アクセス情報≫

名称: アルベルト・カイプマーケット (Albert Cuyp Market)

住所: アルベルト・カイプ通り(Albert Cuypstraat)

開催日時: 月曜から土曜の9時から17時まで

ホームページ(オランダ語): http://albertcuyp-markt.amsterdam/