イチオシの癒しスポット・猫カフェ「Kattencafe Kopjes」

アムステルダム・ウエストの地区に、2015年4月にオランダ初の猫カフェが誕生し、以来多くの猫好きを魅了し続けています。それがこちらのお店「Kattencafe Kopjes」。トラムの通っている道路から少し奥に入った住宅街にひっそりと建つ、知る人ぞ知る人気カフェです。

 

オランダ国内で初めて実現された猫カフェ

 

店内では2時間おきにお客さんの入れ替えがあり、一度に入店できる制限人数は20人なので、事前にインターネットで予約しておくと入店が確実です。筆者は、入店当日の午前中に予約して、その日最後の入店時間(16:45~)の時間帯を予約することができました。週末は特に混雑するそうなので予約必須です。

お店のウィンドーには、伸びをする猫のイラストが描かれていてとてもかわいらしいです。いよいよカフェの猫たちに出会えるかと思うと、心が躍ります。入口では、すぐにスタッフの男性が出迎えてくれました。お客さんはハンドジェルで手を消毒しながら、店内でのルールについて、英語で簡単な説明を聞きます。以下の3つが主な注意点です。

・猫を抱き上げない。猫が嫌がることをしない

・写真はフラッシュなしで撮影可能

・食べ物を猫に与えない

このカフェは、スタッフがケーキやドリンクを準備してくれるカフェバーの小さなスペースが出入口の近くに設けられています。そこから網戸のドアを開けて、お客さんと猫たちのための部屋が広がっています。こうすれば、衛生的にカフェ営業ができるのだそうです。店内は、白を基調としたナチュラルなインテリアと猫グッズがぴったり合った、一見普通のかわいらしいカフェです。

猫たちのいるお部屋に足を踏み入れると、すでに10人ほどのお客さんがそれぞれ好きな席について、お茶を楽しみながら、自由に走り回る猫たちに熱い視線を送っていました。16:45から入店できたのですが、筆者が到着したのは17時すぎだったので空いている席は少なかったのですが、早めに来れば中央の特等席をゲットできるかもしれません。

猫スペースに入ってすぐ右手にあるラタンチェアの席がベストな場所のようです。2脚のラタンチェアにすやすやと眠る猫が1匹ずついて、壁面には棚があって黒猫が2匹お昼寝をしています。窓辺には、体の大きな白と虎柄の猫がひっくり返って寝ています。うーん……「猫に囲まれる幸せ、ここにあり」といったところでしょうか。その特等席には、カフェの常連らしいカップルが座っていました。女性のほうは、なんとカフェオリジナルのTシャツ着用でした。愛情を感じます。

 

ヨーロッパで広まりつつあるスタイル

 

猫が歩き回っていること以外は、通常のカフェと同じように、店員さんにドリンクやケーキを注文することができます。サンドイッチなどのランチメニューも用意されています。ケーキはあまりおいしくなかったのですが、お茶は良い香りのものでした。

「猫カフェ」というスタイルは、1998年台湾に開店したのが始まりなのだそうです。そこから日本にも輸入され、大人気を博したのは私たち日本人が一番よく知るところですが、実はこのアムステルダムの猫カフェを開いたオーナーの女性も、日本で猫カフェを訪れたのがきっかけでアイディアを得たそうです。ということは、日本の猫カフェが開店当初念頭にあったのでしょうね。

ヨーロッパではロンドン、パリ、ベルリン、コペンハーゲンに猫カフェがありますが、オランダでこちらのお店が初めて。オーナーの女性はまず、クラウドファウンディングを通して、33,000ユーロもの金額を集めました。猫たちが走り回るスペースを作る際には、猫の行動学に基づいたデザインを施し、猫が快適に過ごせるように工夫されています。

 

個性あふれる猫の顔ぶれ

 

オープンに際して、8匹の猫たちが動物愛護団体(Amsterdam Dierenleedとthe Animal Care Center Amsterdam (DOA))から引き取られました。

猫にはそれぞれ名前がついています。そのうち2匹には、「ミソ」「ミドリ」という日本の名前が付けられているのにもご注目ください。ミソは大きな体を伸ばして、部屋入口の窓際でぐうぐうと眠っていました。口元に茶色い柄がついているので、ミソちゃんなのでしょうね。そっーと撫でさせてもらいました。

この猫カフェでは、スタッフが猫に無理をしてお客さんにサービスをさせることがないので、猫はそれぞれ好きなように過ごしています。猫だけしか入れないスペースも用意されているので、人間と離れて過ごしたいときは、猫たちは姿を消します。ご存知の通り、猫は「寝る子」というくらい、一日のほとんどを寝て過ごす生き物です。テーブルの周りをいつも猫たちが歩き回っているわけではなく、棚の上のほうで昼寝をしている姿のほうが多く見かけられます。

そのようなわけで、猫がどのテーブルの近くにも来てくれるという保証はありません。猫はそっけないくらいが自然だと思いますが、猫とたっぷり触れ合いたいという方はちょっとがっかりすると思います。

 

猫のための理想的環境

 

店内には、猫がストレスなく過ごせるようにいろいろな仕掛けが施されています。水飲み場はいつも水が流れるような専用の容器に入っていますし、部屋の上部には棚やはしごがいくつも作りつけられていて、クッションが敷かれています。爪とぎ用の素材が貼られた壁や筒状のおもちゃなど、猫を飼っている人にとっては、「猫にとってより快適な空間とは?」というヒントがもらえる場所だと思います。スタッフに話を聞いてみれば、詳しい情報が得られますので、興味がある方は是非尋ねてみてください。

それでも、猫のおもちゃを使って一緒に遊んだり、眠っている猫をそっと撫でたりできます。また、椅子にすりすりと頬ずりをしたり、足元をするりと通り抜けていく猫たちの愛らしい仕草を眺めることができます。気ままに過ごす猫はとても自由で、見ているだけで癒されるような素敵な存在です。

何よりも、テーブルのそばで、すやすやと眠っている猫の姿があるだけで、心が和んできます。店内には、猫の刺繍の施されたクッションやイラストレーション、猫のポットに入った観葉植物など、猫グッズでいっぱいなので、そちらも見どころの一つです。猫に関する本や図鑑も揃ってます。黒猫が伸びをしているポーズがとてもかわいいオリジナルグッズも販売されていました。

猫たちと一緒にまどろむ、リラックスするひとときが過ごしたい方にぴったりの、おすすめの猫スポットです。

 

インフォメーション

名称:Kattencafe Kopjes

開店時間:水曜から日曜 10:00~19:00

住所:Marco Polostraat 211, 1057 WK Amsterdam

公式ウェブサイト:http://kattencafekopjes.nl